宮部みゆき原作、大林宣彦監督の映画「理由」を見てきました。
あの、文庫本にして600ページを超える”長編”小説を、大林監督がどう”映像化”したのか、興味津々で、映画の公開日を待ちに待ったといった感じでした。映画の感想は、また別の記事ということにして。小説「理由」は、全体がルポルタージュの形で描かれているので、ちょっとその真似をしてみようと思います。
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「理由」の名古屋での上映館は、名古屋駅西口近くの「シネマスコーレ」。距離的には名古屋駅の新幹線口の目と鼻の先の場所で、「エスカ」地下街や「ビックカメラ」からも、至近距離。しかし、私はいかにこの界隈を知らなかったことか。「ビックカメラ」までは、よく足を運ぶのに・・・。
名古屋駅西口は、正式には「太閤通口」と命名されている。私たちの世代には「西口」といった名称の方がぴったりくるし、かつては「裏口」と呼ばれていた。いわば、”駅西”地域自体が、”裏”というイメージを払拭しようと躍起になっているような感じだ。
確かに、かつては堂々とした名古屋駅の駅舎が建ち、現在では「セントラルタワーズ」が聳える東側が、名古屋駅の表玄関というイメージが強く、現在でも駅前の東側は大手企業系列のビルで周囲が固められているし、地下街の規模も人通りも、ずっとこちらの方が大きい。
西側もそれなりに整備はされているのだが、がらんとした印象が強い。目を惹くのは現在は「ビックカメラ」が入っているビルと、右奥に林立する予備校のビル群。あとは、敷地面積の小さいビルが隙間を埋めている。
そういったビルも、いわばこの地域のほんの表皮の部分。この表皮の一枚裏側に、本当の”駅西”が隠されているのである。
目指す「シネマスコーレ」も、そういった街の角地、ジャングルに分け入るくらいのつもりで踏み込んだ街の、あっけないくらいすぐの場所にあった。繁華街によくある、雑居ビルといった感じの建物だったので、危うく前を通過するところであった。入り口には”玄関ホール”くらいのロビーがあり、そこで入場券とパンフレットを購入したところ、入場順の番号札を渡された。ロビーと入っても、奥行きが極端に短く、入り口に立っていても、ホールのドアが開くと鼻にドアがぶつかりそうなくらいの距離しかない。
開演まで、まだ30分以上あるので、外をぶらつくことにする。向かい側が「亜洲超級電影中心」という店。
店内には”ヨン様”の写真があふれ、ハングル文字のCDやDVDが積み上げられていて、しっかり”異国”の雰囲気。その隣も、半ばエスニック風の喫茶店で、思わず「ここはどこ?」状態。周囲は市場といった感じの食料品店が立ち並び、不規則な方向から不規則に道路が交わってくる。横浜の中華街のような”観光地”的な雰囲気は無く、実際に行ったことはないものの、何か韓国の都市に放り出されたような雰囲気。ようやく仮名文字の看板を見かけて、ここは日本であると、確信した始末であった。
さらに進むと、「駅西銀座」という商店街に出た。こちらは地方都市に良く見かける、駅前商店街といった雰囲気の、アーケードが続いている。しかも「新幹線駅前商店街」と銘打っているあたり、なかなかのもの。店舗幅いっぱいのガラス戸の向こうには、並んでいる商品はごく普通ながら、何か重厚な雰囲気を感じてしまう。ふと上を見ると、看板建築風の店舗が続く、昭和40年代が残っている町並み。振り返ると、新幹線のプラットフォームが見え、「セントラルタワーズ」が聳えている。
「シネマスコーレ」前に戻ると、前の道に人だかりができている。それが、この映画館の入場者であることを理解するのに、すこし時間がかかった。映画館のスタッフにコールされて、番号札の順番に館内に入ることになった。定員は、100人に満たないだろうか、狭い館内は、補助椅子が出るほど、ほぼ満席の状態になった。
さて、映画そのものについては、別の記事で・・・ (^^ゞ
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